おびログ

美しくあるために。感性をみがき、知性をきたえる。

たとえ心の季節が冬だったとしても

人生には、いろんな時期がある。

明るく軽やかにやわらかい春、情熱的にじりじりと焦げるような夏、深くこっくりとしみ入る秋、厳しく凛と透きとおる冬。

順番通りにめぐるとは限らない、心の季節が。

もしいま、厳しい冬のまっただなかにいて。人生という名の航海を、どう舵とるか悩む船長だったとして。
寒く辛い環境のなかにいては、思うように船は進まない。
きっと春の暖かさや夏の暑さ、秋の心地よさが、まるで夢や幻のように思われるでしょうね。

新しい季節に変わった後には、きっと苦しかったことは過ぎたこととして感情も記憶も薄れる。
いまは、とてもそうは思えないだろうけど。

いちばん大切なのは、厳しい寒さのなかで、それでも生きている。この世に存在しているだけで素晴らしいということ。

だからまずは、ただ生きることだけを考える。
きちんと栄養があるものを食べて、睡眠をとって、身体を動かす。

眠る前に「今日もよく生きました」とじぶんをほめてあげる。

ストイックにならなきゃいけないことなんて、やらない。

じぶんを最大限に甘やかす。ほかに誰も甘やかしてなんてくれないから。

じぶんを損なってまでやらないといけないことなんて、何一つない。

一生懸命、適当になることを目指す。

適当って、ちょうど良いこと。良いさじ加減だということだから。

暗黒の、極寒の冬から抜け出せずにいるときは、じぶんを厳しく追い込み、いつのまにか追い詰めてしまっていたりする。

やりきらなきゃいけないことなんて、そんなに多くない。
じぶんがそう思い込んでしまっているだけ。

寒さで力みすぎて、身体が、心がこわばっていませんか?

だいじょうぶ。何とかなるから。
心配したって、思ったような悪いことはなかなか起こらない。思ってもみなかった悪いことなら起こることがあるけど。
ということは、心配したってしょうがないってこと。

深呼吸して、よーし、せいいっぱい適当になるぞって決めて、じぶんをたくさん甘して、誰かに甘えちゃおって思って、なんだかんだゴロゴロして、結局1日何してたんだか分からないって言いながら、ただ笑っていたらいい。

船長がすこしくらいあたたかくして休んだって、風を受けて船はゆっくりと進むよ。
なりゆきに身を任せていたらいいんじゃないかな。
望む方向に無理やり進むことを、時にはあきらめて、そのときの流れを楽しむことも、また良し。
冬は冬で、寒いけれどいいところもあるよ。素敵な白銀の景色に出会えたりするから。急がば回れ。寄り道最高。

そのうちに季節が変わり、航海しやすくなる。
どこに向かって船を進めていくかをもう一度ゆっくり考えてみたらいい。

環境よし、進路よし。
厳しい冬を乗り越えたときには、ひとまわり成長してる。
向かう先がどこであっても、たどり着ける力を手に入れているはずだから。